シンプル イズ ベスト

玉城 覚

2019年05月19日 19:42



















枯山水(かれさんすい)

池や流水を用いず石の配列と白砂の文様だけ
(若干の植物を用いることもある)の空間構成で
水墨画に描かれる様な山水の風景を構築
抽象表現によるシンプルの極致、庭園形式。
京都の龍安寺などが有名。












ちなみにこれは 枯ニャン水




一般的に、
複雑多岐になった物事について


全体を把握して理解するのに
混乱して収拾がつかなくなり
困難を極める事態に直面すると


内容のポイントを絞って整理
簡略化・抽象化して要約し
単純で簡素な物の見方・表現が
好まれ良しとされる



シンプル イズ ベスト



なんて何でも言ったりしますが
果たしてそう簡単に言い切って終わらせて
しまってもいいものだろうか?


最近、ふと疑問に感じる機会があり
たくさん思考・直感がいろいろ降りてきた。


何でも簡単に手元の端末から検索されて
必要な回答・情報だけでなく
現時点で必要なのかどうかもよくわからない
いらない事まで余計に知り得る(入ってきて
しまう)ことが当たり前になったIT社会。


本当は、正偽を含めて内容を精査して
余計ないらない情報(モノ・コト)を
取捨選択して削ぎ落とし
核心(本質)部分のみを残して要約し
シンプル(求心)にまとめ上げられるまでに
至った経緯・理由・歴史・苦労、


何故そういう結論に達したのか
試行錯誤の連続した過程・経験の中身に
重要な価値があり
そこがシュミレーションの真理として
知って理解することが大切なのに


現代ではあまりにも容易く結果情報を
求め得られてしまうがために割愛され
そのことを重視する人は少ない。


結果(答え)も大事だが
そこに至るまでの複雑多様なプロセス
(過程)も同じように大事。
決してインスタントに得られる
表面的答えだけがマストじゃない。



5G、AI、IoT、シンギュラリティー、ビッグデータ
ディープラーニング、VR・AR(仮想・拡張現実)
ユビキタス、eコマース、フィンテック、仮想通貨
ブロックチェーン、マイニング、キャッシュレス
自動運転、サブスクリプション、ライフハック



時代を彩る次世代のキーワードを
思いつくままに上げてみると


放って置いても
あらゆる物事とデジタル化した社会は
どんどん変化して拡がり、複雑高度・多様化
(遠心)し急速に発展していってしまう。


テクノロジーの進歩は誰にも止められない。
そうやって社会は発展してきたし
選択肢も広がり便利になって
生活も良くなってきたのは確か。


複雑多様化してきているということは
それを生み出した人の意識も
それを使いこなしてきている人の意識も
進化しているということと一緒だし
同義だと思う。



現状維持・継続性・安定・伝統・慣例・慣習
前例踏襲・権威主義・縦割り・ブランド・保守的
事なかれ・責任転嫁・問題先送り



世界のどこでもそうかもしれないが
我々(特に日本人)は豊かになり過ぎたため
なのか大きな変化を望まず、


見えない決められた枠組みから
飛び出す・はみ出ることを極端に恐れる。
そしてそれは隠れた個人のエゴ(自我)
に根っこがあり密接にリンクしている。


何も変化・変わらないこと(現状維持)を求める
ことは進化も多様性も無意識に否定しているし
宇宙の法則にも反している。


このブログでも何度も書いていますが
じっと動かないままでいても
何も変わって欲しくなくてもお構いなく
この世のすべてのものは瞬間瞬間
片時も止まることなく日々変化している。


いつも同じ状態・状況というのは
決してありえない。


複雑多様化・遠心して拡がり変化し
初めてそこから求心して観えてきた
シンプル(本質)こそ大事なのだ。



Simple Is Best
シンプルなのが一番

だが しかし

Diversity Is Important and Interesting
多様性は重要で興味深い



恒例の一曲プレゼント。どうぞ!
SIMPLE MINDS Alive And Kicking


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