2018年03月19日
座りすぎにご注意!
座りっぱなしで身体を動かさない
現代人のライフスタイル
一日24時間の中に占める
椅子に座っている時間
(睡眠時間は人によって違うので
日中起きている時間のみ計算)
家庭や職場・学校、車の運転または
公共交通機関利用での移動中
通算して自分の座っている割合を
把握している、意識している方は
一体どれだけいるでしょう
座りすぎがさまざまな病気の原因となり
知らずしらずの内に体が蝕まれてきて
寿命・健康を損ねているということが
最新の研究により明らかになってきて
注目され始めています。
アメリカの長寿医療研究センターが
8年掛けて1000人以上の高齢者を
調査した研究によると
1.充分に身体を動かせて活動的な人
2.思うように身体を動かせないが
ある程度活動的な人
3.身体を動かせず座りっぱなしの人
の3つのカテゴリーに分類した結果
男女の性別に関係なく
1のグループに比べて
2のグループは死亡リスク2倍
3のグループの死亡リスクは3倍
というデータが出ています
オーストラリアの研究機関が座位時間と
総死亡リスクについての関係について
調べた調査では
1日の総座位時間が4時間未満の人に比べて
8~11時間の人だと15%増
11時間以上だと40%増
になるという結果がでています。
このパーセンテージは、WHOが推奨する
1日30分以上のウォーキングやランニング等
の運動を週5日実施していても、相殺できない
リスクだそうである。
座りすぎによる弊害は他にもこれだけあります。
・心拍出量(一分間)と一回拍出量の減少
・呼吸による有酸素容量の低下
・骨密度・筋肉量の低下
・血液中の血漿量の減少
・筋出力の低下、筋肉のたるみ
・動作反応・反射傾向の異常
・インスリンが利きにくくなる
・筋肉が脂肪に変わりやすくなる
・成長ホルモンの減少
・テストステロンの減少
・コラーゲンの不足
・首・肩・腰痛、その他筋肉・関節痛が
起こりやすくなる
・腸の蠕動運動の停滞・吸収が遅くなる
・全身の倦怠感
・排尿・痔の症状の悪化
自分は充分仕事で身体を動かし
それがいい運動になっている。
毎週ジムに通って筋トレしているから大丈夫
なんて安心していませんか
ちゃんと日頃運動しているつもりでも
それ以外のの時間
座っている時間、じっとして身体を動かさないで
いる時間が長ければ長いほど
人の骨格筋の中でも
重力に逆らって身体を支える
姿勢を維持する役割の抗重力筋
小さくて多くの深層筋(インナーマッスル)を
使う頻度・働かす機会がなくなるため
たちまち弱り、筋肉量も減ってしまいます。
この筋肉は使用回数を継続して
最大随意収縮(最大限の努力をしたときに
発揮される筋力)の30%未満の小さな力を
使って長時間働かせると
最大の効果を発揮する性質があります。
それは
一般的なスポーツジムのエクササイズ
マシントレーニングでは鍛えられるものではなく
外見から確認でき見栄えのする
大きな筋肉、表層筋(アウターマッスル)ばかり
鍛えに鍛えて発達させてしまうと
それとは反比例して
身体の内側で重要な働きをする深層筋が
使えなくなってきて
その感覚もなくなってきます。
その結果
重力に逆らって姿勢を維持する抗重力・
筋出力も低下するため
長時間立ってられなくなる
すぐにどこかに寄りかかり座りたくなる
全身が疲れやすくなる
首・肩・腰・膝などの故障
などが起こって来やすくなります。
とりわけ
我々にとって注目すべき点は
座りっぱなしで身体を動かさない
あるいは
家でゴロゴロしてく身体を動かさなくなると
筋量・筋力が低下し脂肪が蓄積
脂肪酸の代謝に必要な酵素の量も減り
脂肪と糖の代謝が妨げられ
エネルギーに変えて燃焼させる能力
そのものが低下することでしょう。
つまり、
メタボへの負のスパイラルが始まる
ということです。
その解決策は、
さらに激しい負荷のかかる運動することでも
極端な食事制限をもうけることでもありません。
その詳しい方法はまた次回に.....
それでは恒例の一曲。どうぞ!
Daya Sit Still, Look Pretty