2021年04月07日
呼吸…全集中より大事なこと その2
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世の中には
多種多様な目的を果たすための呼吸法が
存在していますが、
胸式呼吸であれ腹式呼吸であれ
あるいはその両方を使う呼吸や他の優れた
あるいはその両方を使う呼吸や他の優れた
効果を謳う方式の呼吸法であったとしても
それらを用いる以前の基本の部分、
我々の日常、意識せず一日に何万回も繰り
それらを用いる以前の基本の部分、
我々の日常、意識せず一日に何万回も繰り
返している普段の呼吸の仕方
現状、どのように行っているのか?
そこに注意深く目を向けることは
なかなかありません。
なかなかありません。
まず、前提として今現在
呼吸器関連の以下の問題が無く
過去にそうあったとしても
改善または回復・治癒がなされ
健全性が保たれている状態であるとして
健全な呼吸を阻害する直接的な要因
鼻骨を始め頭蓋の歪みによる鼻腔の偏位
鼻炎・花粉症・風邪・インフル・肺炎等による
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気道の炎症、粘膜の腫れ・肥大による狭窄
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持病、のど・甲状腺の問題から来る症状
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【COPD】、口腔・喉頭の腫瘍...等。
その他に、腰腹のポジショニング(姿勢の創
り方・在り方)と柔軟性を伴った体幹各部の
拡張性が確保されている事。
そして、何より横隔膜の機能性・可動域が充分な
状態にないと、いかなる優れた効果のあると言わ
れる呼吸法であったとしても、
その恩恵に預かることは出来ません。
その横隔膜は、筋肉でできた薄い膜(筋膜)である
とネーミングからは想像しがちですが、
実際は膜と呼ぶにしては少し厚く、大きな曲線を
描いて広範に上下動し、伸縮性・弾性のある筋肉
と言ってもよく
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腕や足腰・腹筋などと同じで、歳を重ねるごとに
日常でよく使われていなければ、老化により徐々
日常でよく使われていなければ、老化により徐々
に衰え、薄く硬くなって可動域も徐々に狭まり
自覚されにくいですが、日常の疲労による蓄積
されたダメージ、その影響もかなりあります。
そんな自らの呼吸によって拡張され、体積が広
がった胸郭(特に肋骨の間にある肋間筋や大・
小胸筋、肩甲骨とその周辺の筋肉)の動き、横
隔膜の可動域の狭さや硬縮に気がついていて
巷で様々に推奨されている呼吸法を試してみる時
ただ外見の形やポーズをきれいに見栄え良く整え、
何秒で息を吸って何秒かけて吐くだけの表層的な
安易なやり方に
何かしらの違和感を持ち、効果にも疑問を感じて
独自に試行錯誤繰り返したり、内的テクノロジー
の専門的修法・実践法に目を向け探求を続けて
いる身体感覚・身体意識の高い・鋭い人。
そういう方もこのブログを読んでいる中には
きっといる事でしょう。
腹式呼吸でも胸式呼吸であっても
体幹の前部のみが
横隔膜の上下運動に伴って
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すると通常思われていて実際にそうなっている
のを見るのが日常ですが
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(私が名ずけました。)
真の呼吸とは横隔膜の上下運動に伴って
内圧により上下はもちろんのこと前後左右斜め
内圧により上下はもちろんのこと前後左右斜め
360度全方向に胸・腹隔が拡張(膨張)・縮小
(収縮)し
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最大肺活量、最大酸素摂取量を確保できる
完全(自然)呼吸ができることを指します。
この場合、体幹の拡張比率は(初心時、断面)
身体の前面 : 体側(横面): 背面(後面)
7 : 2 : 1
と言ったところでしょうか。
なぜ体の後ろ側はあまり膨らまないの?
図を見てそう思った方もいるでしょう
それは身体の造り(内部構造)に理由があります。
身体の前面は体幹を支える骨格(背骨=脊柱)の
ような壁(柱)の役割をしている部分が無いため
比較的自由に膨らませたり萎めたり、特にお腹の
部分(前・横)は動きを遮る硬いモノが無く、
自在に動かせる筋肉くらいしかないので
身体構造上、拡張比率が高いということです。
それでも真の呼吸では横隔膜の上下動による
内圧により、壁の役割をする背骨ごと全体を後側
にも押し拡げ、上級者(熟達者)ともなると
身体の前面 : 体側(横面): 背面(後面)
5 : 3 : 2
の比率にまでその割合を高めることができます。
そして、呼吸を使った秘教的身体鍛錬の技法
(骨盤分離)をさらに加味すると、横隔膜の圧力
・圧下により骨盤が前後左右に拡張し、身体の
外側へとバラバラに働いてロスしていたチカラが、
すべて内向して身体中心に収まるようになる。
腰腹間に自然な緊張が、四方八方から球状に
集約し始め、さらに骨盤壁膜・会陰膜(体幹の
最下部)の活用により腰腹の間に球状の緊張を
もたらし、無形の一点が下腹の奥ではっきり感じ
られ、身心統合のチカラの中心が出現する。
そう、それが丹田(下丹田)と呼ばれるものです。
*他に上丹田(頭部)、中丹田(胸部)とあり
機能も役割も異なる。
丹田とは、このブログの主旨から言わせてもらえ
ば身体の自己調整、自己修復機能を発動させる
ための重要なポイント、指標であり
身心を司る指令・統合センターの役割も果たして
おり、丹田を意識すれば呼吸・血流・内臓の働き
そして動作の流麗、行為の質と量が直ちに変わり
いかなる動作にも、全身すべてが総動員で関わる
ようになる。
この丹田が充分に錬られて(活性化)いないと、
うまく心と体が統合(協調・調和)できないために
いざというときに本来持っているはずの能力・機能
を発揮することができない。
丹田(下丹田)、それは一体どこにあるのか?
これまでにいろいろな説、論争があり、人それぞれ
に認識している場所・大きさが微妙に異なっている
しかし、臍下丹田(せいかたんでん)と昔から言わ
れているくらいだから、ヘソよりも少し下の位置に
あることはだいたい共通している。
大雑把に言ってみれば、
身体の構造から視て、丹田は仙尾骨を含む骨盤
に囲まれた球体、その中心に存在する。
存在するといっても、メスで下腹を切り開きソレが
取り出せるわけではないし出ても来ない。
何故なら
目に見えない身体意識の塊(エネルギー)で
構成されているから。
人体の物理的重量の中心(重心)から言えば、
腹はへそ下数センチ、腰は仙骨の二番から三番を
結んだ線上の前寄りにあると凡そイメージしておい
て、その辺を丹田の場所と理解してもいいと思う。
下腹(下丹田)を意識化する時、腰が自然に反っ
てきて緊張してくる。腰を意識化・活性化すれば、
今度は丹田(下丹田)を中心とする強い緊張が
自ずから腹に生じて来る。
腰の中心(仙尾骨)が覚醒すると、自然に腰が
「入る」状態となり、それによって背骨が自然に
適切な位置に治まり無理なくスッと立ちあがる。
そのとき腰は自然に反ってくるが、私たちが
「腰を反らせよう」として造った姿勢とは、チカラの
かかる方向も入り方もまったく異なっている。
それを無理に腰を反らせようとして曲線を作るのは
背骨を後方に折り曲げる行為に等しく、長年そうい
うやり方を続けていると、
腰椎や椎間板、筋肉や筋膜、神経を痛める最大の
要因となる。
やはり、どのような呼吸法を行うとしても
その効果を最大限期待するとするならば、
丹田を包んでいる骨盤の硬直化からの開放、
特にその見えない球体(意識・エネルギー)の
一部となり一体化している仙骨・尾骨(仙尾骨)
の調律と
活性化による骨格諸々(全身)への影響・バイブ
レーション(波動)を高め波及させ高めることは
決して避けては通れない。
恒例の一曲プレゼント。どうぞ!
STING
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Posted by 玉城 覚 at 20:50│Comments(0)
│身心調律法
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