2017年12月19日
スティールパンの惑星
ずっと観たかったから
年末の忙しいさなか
このタイミングを逃すまいと思って
仕事を途中で切り上げ
なんとか時間作って間に合わせ
Pm19:00の上映時間に
行ってきました
観てきました。
映画「スティールパンの惑星」
場所は
みんな大好きシアタードナッツ!
やっぱり音楽の映画だから
正面ど真ん中のフカフカのソファー
スピーカーの音が左右から均等に聞こえる
ベストポジションをキープして
いざ観賞!
上映が始まって間もなく
おや? 何か変だぞ?
アレレ......音が小さい、パンチが無い。
最前列で観てる客にはうるさいかもしれないが
いつものシアドの少々大きすぎてて
迫力ある音響じゃない(笑)
何かクレームでもあったのかな?
それとも自主的に音響を変え
音のボリュームを下げたのだろうか?
実にもったいない!
個人的にこの映画は
劇中、コンテスト(パノラマ)で奏でられる
100人規模で編成されるバンド
スティールパン・オーケストラの迫力ある音
リズムを
いい音響機器の臨場感ある大音量で
聞きたかったのになぁ。
そのために足を運んだようなもんなんだけど....
いずれにしてもその印象はエンディングまで
ついて回った。
う~ん残念。
さて、
肝心の映画の中身の方ですが
どういう映画かというと
カリブ海に浮かぶトリニダード・トバゴ
1940年代イギリスの植民地、その後
アメリカの軍事基地の島
圧政と貧困の中、奴隷として連れて来られた
ブラックアフリカンのルーツをもつ人々から
20世紀に生まれたアコースティック打楽器
スティールパン
その誕生の経緯と当時の時代背景
暴力と抗争の時代を生きたレジェンドたちの
インタビューを交えながら展開する再現ドラマと
スティールパンのバンド世界一を決める
コンテスト(パノラマ)に挑む日本人をはじめ
世界から集まったプレイヤーたちの想いや
プレイする様子を追ったドキュメンタリー
率直な感想としては
とても沖縄の歩んできた歴史と非常に似ている
共通する部分を多く感じました。
どちらも南の島国で外国の植民地だったことや
貧困・アメリカの圧政・抑圧に苦しめられた過去
そして軍の廃品スチール缶から生まれた
カンカラ三線、
片や軍の廃棄ドラム缶から生まれた
スティールパン(ドラム)
どちらも民衆から生まれて世界中に演奏家
愛好家が拡がっている点もとてもよく似ている。
仮に沖縄でスティールパンがとっくに普及
していたとしても
何の違和感・不思議もないくらいだ。
上映後に実物のスティールパンの生演奏を
聞かせてもらい、実際に叩かせてもらい
演奏家(名前を聞くのを忘れました)に
いろいろ質問させてもらったところ
最低でも一台(専用台・フレーム込み)10万円
以上するらしい。
しかも調律がとても難しいらしく、それができる
人は日本に一人ぐらいしかいないとのこと。
そして年に一度は本場からチューナー(スティール
パンを調律できる人)を招いて直してもらわなけれ
ばいけないそうだ。
まだ歴史の浅い楽器だから
本格的な普及はこれからになるのかな?
今度この映画観るとしたら
真夏のいちばん蒸し暑い時期がいいな。
明るい太陽、野外の開放感、ラテンのリズムと
スティールパンの澄んだ心地いい響きが
その季節とピッタリ合う気がする。
音楽好きにはたまらない必見の映画でした。
今度は大音量で観たい、聞きたい!
予告編の映像はこちら!
パノラマ(世界一を決めるコンテスト)の様子!