2019年04月08日
カメラを止めるな!
国内外、数々の映画祭で賞賛されてきた
最近の話題作
カメラをとめるな!
ONE CUT OF THE DEAD
映画はやっぱり
細かなストーリーや見所、メディアの評価など
事前に情報をたくさん知って期待値を上げたまま
観に行くと
ハードルが上がっているせいか
『たいして面白くない。』
『言われてるほどでもなかった。』
なんてことにもなりかねないので
できるだけ予告編を見るぐらいの
最低限の情報だけを入れるに留めておいて
自然に耳に入ってくるニュースは無理ですが
他の知識や先入観はできるだけ持たないように
シャットアウトして観に行ってきました。
それで
観た率直な感想はというと.....
ずばり
最上級のB級映画。
お金を払ってでも観に行く価値あり。
なんならもう1回観に行ってもいいくらい
いろんな意味で斬新、かつ意外性のある作品。
本作のキャッチコピーには
「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
とあります。
まさにその通り、冒頭からのワンカットの
何か妙な違和感のある演技・退屈なシーン
30分くらいまでのゾンビサバイバル場面が
終わっても
そのまま席を立たずにいましょう。
(実際、退屈で時間が気になりだしてきて
ちょっと帰りたくなったのが本音.....)
それでも
中盤から後半・エンディングにかけての
怒涛のドタバタドキュメント・コメディでは
それまで疑問に思っていた“違和感”が
実は伏線であったことで
シーンの裏側が展開されていくごとに
見事に解消され
次々に“パズルのピースがハマっていき
次第に時間を忘れて場面にくぎ付けとなって
エンディングにかけてどう締めくくられて
完結していくのかドキドキで
引き込まれてしまいました。
その他の詳しい内容は
まだ観てない方が純粋に楽しめなくなるので
このへんにしときましょう。
予告編はこちら
この作品は俳優や監督などを養成する
専門学校のワークショップの一貫で企画され
制作費はクラウドファウンディングなどで集めた
300万円。
出演者は実質的にノーギャラに近い出演(むしろ
受講料を払っている)。上田監督によると、もしも
商業映画の製作体制で『カメラを止めるな!』を
撮ろうとすると、たとえ無名の役者を選んだとしても
(その分のギャラの支払いを考えれば)その10倍
となる3000万の製作費がかかるのだとか。
さらに
上田監督があるプロデューサーに
もしも広瀬すずや菅田将暉や大泉洋など
ネームバリューのある俳優を揃えて製作すると
どうなるかと聞くと
出演者のギャラだけでも「最低4億は掛かる」
と返されたのだそうです。
それを300万円の低予算で制作し、その後
興行収入30億以上も稼ぎ(現在も進行中)
地上波のテレビでも放送され(3/28 日テレ)
DVD化がなされても
今なお国内外で引き合いが多く寄せられ
上映され続けていることが
いい作品である何よりの証拠でしょう。
ちなみに
キャスト(出演者)には想定外の大ヒットのため
追加のギャラが支払われたのだそうです。
それでは一曲プレゼント。どうぞ!
メタリカだと思ってたら中身はジャーニー
!
ROOK SUGAR Don't Stop The Sandman