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2016年12月18日

中心のない街KOZA



ちょうどひと月くらい前、
平成28年11月17日(木)に
コリンザの3F沖縄市市民小劇場あしびなー
で開催された


 2016 沖縄市中心市街地活性化協議会
      シンポジウム

テーマ 「まちづくりに本当に必要なことは何か」
       ~個性・再生が成功の鍵~

中心のない街KOZA


















第一部 基調講演「こうすれば街は元気になる」
   -センチメンタル価値(愛着の価値)最大化
    の中心市街地活性化-

講演者 和歌山大学経済学部教授 足立基浩
     (経済学博士)

第二部 パネルディスカッション
 「中心市街地の目指すべき方向とその実現に
 向けて」

に行って参りました。


総合司会は、な、なんとこの方!!

中心のない街KOZA








登場して来たとき、意外な人が出て来たので
一瞬「プッ」と吹き出しそうになりましたがびっくり!

そこは、さすがに百戦錬磨の名司会
お堅い、かしこまったイベントで
少し緊張ぎみのしゃべりでしたが、汗

広島カープのリーグ優勝の話などで間をつなぎ
笑いをとっていました(ややうけでしたが!あかんべー



本題の講演会についてですが その前に、

総務省から沖縄市が呼んだのか?
それとも出向で送り込まれたのか?
就任の経緯がよくわからない
若い副市長の挨拶が始めにあり、


その次に、沖縄市役所の中心市街地活性化
推進課 課長補佐の方から

第2期沖縄市中心市街地活性化基本計画に
ついての概要説明がありました。


そこで気になった点を少し、

赤丸沖縄市は人口は微増しつつも、市街地は減少

赤丸事業所の数も減少傾向である。

赤丸空き店舗の数も全体の4分の1強で増減
(胡屋・銀天街地区)

赤丸市民の5割が中心市街地に    
        「住みたくない」と回答している。


人口の減少は日本全体の問題・課題として
地方の自治体でやれることは限られている
としても、

全国的に都市へ人口が集まって来ているなか、
市街地の人口が減っているのは


何か本質的な問題があるように思う。


しかも3割弱の店のシャッターが下りていて
市民の5割が住みたくない街だと思っている
というのは、いったいどういうことだろうか?


これはとても重要な、
地元民からの
強い意思表示・メッセージ
であると思う。


この結果・これまでの過去の失敗の経験、
今の現状から見てみれば
これまでの中心市街地活性化の政策を
改めて考え直さなければいけない時期に
来ているとは思いませんか?


これまでと同じような発想・事業・政策を
推し進めていても、その先は
だいたい予想がつくというものです。




私の個人的考えですが
そもそも沖縄市に中心市街地なんてものは
あるんでしょうか?


日頃から中心という言葉に敏感で
中心(中真)感覚をフルに使って生活して
いる者からすれば、(中心感覚については、
仙尾骨の最高機能のテーマで過去にUP
しています。よかったら見て下さい!)


コザにそんなものは存在しません!
(昔はあったかも!)


中心市街地の定義として


街で一番、日常的に人が多く集まる場所
街で一番、賑わっている場所
だとすると



赤丸「あなたの住む街の中心はどこですか?」

赤丸「いちばん人が集まって賑わっているところ
  はどこですか?」



この二つの質問を
本土に住む方々にアンケートを採ってみると

ほぼ同じ回答が返ってくると思います。



それは駅か、または駅前となるでしょう。



毎日、何千・何万人ものひとたちが、
朝夕の通勤・通学のラッシュアワー時を
中心として、駅・駅前にあつまり、
移動・購買・消費をして
遠隔地にまたは放射状に拡散していく。


そこには人の集合・拡散、流れを産み出す
装置、秩序・システムがある。




同じ質問を沖縄市に住む人たちにしてみたら
どんな答えが返ってくるだろう?


ある人は一番街が街の中心だといい
いや、パークアベニューだ、ゲート通りだ

中の町社交街だ、諸見・園田地区だと言ったり


何を言ってるんだ!今は寂れているけど
昔からコザって名前がついているから
コザ十字路周辺に決まっているだろ!

なんて言い出すかもしれません。



現実的に視てみると、

美原地区や泡瀬・高原地区の方が、
新しい郊外型の店舗が多く集まり、
交通量も多く、日常的に賑わっていて
人が多く集まっているでしょう。


このことからも沖縄市には、
ここが我が町の中心、誰もが認める
まちの中心として発展し、その機能を持った
中心市街地というものが
無いのがわかると思います。


もちろん中心はありませんが
広域に、モザイク状に市街地は点在します。


ですから広域市街地均等活性化事業と呼ぶ
なら、内容はともかく納得できますが....。



これが沖縄市の行政が考える中心市街地

中心のない街KOZA












ワ―オォびっくり!!
広い、広すぎるびっくり


赤い点線で囲まれた、水色で塗られた範囲の
エリアが沖縄市の考える
中心市街地だそうだ。


いったいどれだけのエリアを中心市街地に
したいのだろうか?


具体的な数値は忘れたが、本土で通常指定
される中心市街地の面積の
2倍はゆうにあるらしい。



例えて言うなら、
水で倍に薄めたオレンジジュース

とでも言っておきましょうか!

とても飲めた代物ではありません!
しかも酸っぱさだけがより強調され
際立ってしまう。


このまま何の本質的な改善もなしに
取り立てて関連性のない
いろいろな政策・事業を
モザイク状に推し進めていくと



過去何十年と繰り返してきた
華々しく派手な、一見効果的に見える事業に、
多くの予算を注ぎ込んだが
正直パッとしない


後に市民の負担だけが残るような
酸っぱい結末にはなりやしない
だろうか?

後に経済的合理性がないと指摘された
泡瀬干潟埋立事業のように。




しかしながら、今回わずかばかりの光明は
ありました。


講演で招聘された
和歌山大学 経済学部教授(経済学博士)
足立基浩(あだち もとひろ)氏である。


氏による地域マーケッティングの手法を
使った沖縄市の現状分析は
不完全ではあったものの見事なものだった。


数値やビジュアルで具体的に示されると、
現実を理解しこれからの方向性を考える
うえで発見・納得のいく内容でした。


沖縄市はこのような方を
ぜひヘットハンティングして
市の中枢に迎え入れてほしい。


もしそれが出来ないのであれば、
今回できたパイプを利用して、
職員にこの手法を徹底的に学ばせたり、

他のマーケッティングのプロを招聘する
なりして継続的に分析をすすめていって
もらいたい。


私は決して、このやり方は
間違ってはいないと思う。



あとは街の中心をどこにするか?
そこに人・金・モノを集中的に投入する。

それには卓越した未来のビジョンを持ち
強力なリーダーシップを持った
選挙で選ばれた人間の登場を
待つしかないのかもしれません。



それを選択できるのは一票を投じる
ことのできる沖縄市の市民だけです。



よその市に住む私にはその権利がない!
SNSで問題提起するくらいのことしか
できないぐすん




残念ながら.......。





知ってる人いる?、昔なつかしい曲をどうぞ!
GIオレンジ ♪赤サイキック マジック♪赤




中心のない街KOZA
中心のない街KOZA
中心のない街KOZA







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Posted by 玉城 覚 at 17:14│Comments(0)KOZA
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プロフィール
玉城 覚
NEW DEMENSION LABORATORY 代表
(ニュ- ディメンション ラボラトリ-)

身心調律法施術

現在、店舗は閉鎖し営業は休止しております。
今後これまでのように全日の営業はできないかもしれませんが、短い時間でもたとえ変則的な日程であったとしても、これまで提供してきた他では見られない特別な施術を理解し、どうしても必要とされる方々の為に、何らかの機会を別な場所・新たな移転先を搜して続けようと考えております。
それまで大変ご迷惑をおかけしますがしばらくお待ちください。